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マリオとゆかいな仲間たち

夢に向かって日々頑張っています!

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私は早くに両親を亡くし、学生時代の多感な時期を祖母と祖父に育てられました。私自身はすでに結婚し、大阪市内に新たな家庭を築いていますが、祖母が突然の心臓発作であっけなくこの世を去った時の無力感は、両親がいなくなったときよりも鮮明で重く私の心にのしかかりました。祖母の葬式の最中、祖父は自分もつらいはずなのに、私の背中を撫でながらずっと慰めてくれました。

その後、祖父と二人で祖母の遺品を整理したのですが、その時はなかなか進まず、祖父もまだ自分がいるからとほとんどを残したままにしていました。

しかし1年後、その祖父も驚くほどあっさりと他界してしまったのです。私はその知らせを、大阪市内にある箕面の滝の前で聞きました。スマホに着信があり相手は、祖父の面倒を週3で見てくれていたヘルパーさんからでした。私はあの時の、滝の音も主人の声も何もかも聞こえなくなった衝撃を、今でも忘れられません。

泣き崩れる私に主人は「二人で一緒に行ったんや、仲良かったもんな」と精一杯慰めてくれました。

葬式や手続きを終え、後は二人が住んでいた一軒家を掃除をしなくてはと、誰もいなくなった家の中に足を踏み入れてみるのですが、なかなか体が思うように動かない日が続きました。忙しさで忘れていた深い悲しみが、部屋の中に入ると蘇ってきてしまうのです。

大好きだった祖母と祖父。私の親代わりをしてくれていた二人の遺品は私にとっては、なにもかも手放すことがつらく、かといって処分しなければどうしようもないのです。数も膨大で一人では到底できそうにありませんでした。大阪の遺品整理おすすめ業者は?と主人に相談すると、知人が使っていたという大阪の遺品整理の業者を紹介してくれました。

遺品整理という大事な仕事を、他人に任せることに抵抗がありましたが、一度電話してみて考えが変わりました。「私たちに、任せてください。大丈夫です。責任を持って最後まできっちり整理させていただきます」とおっしゃってくださり、連日緊張で凝り固まっていた心が解けました。

当日、挨拶に来てくださった方々みなさんとても印象がよく、仕事でありながらも私の気持ちに寄り添うように、一つ一つ敬意をもって整理してくださり、本当にありがたかったです。

途中、一人の男性社員の方が写真の束を持ってきてくださいました。布の巾着にごっそりとはいっていのは、祖父と祖母の若い頃の写真でした。私も見たことのないものでした。写真の中の若い二人は、どこか紅葉の綺麗な場所で並んで立っていました。祖父はちょっと恥ずかしそうに口元を曲げ、祖父はにっこりと笑っていました。

「二人で一緒に行ったんや、仲良かったもんな」と言った、主人の言葉が頭に蘇り、思わず、目元を抑えてしまいました。

整理が終わった空っぽの部屋を見て、私はため息をつきました。なぜだか、安堵感のような、さっぱりした気持ちが芽生えたのです。遺品整理は、私の心も整理してくれたようでした。たぶん一人で抱え込み、遺品整理を先延ばしにしていたら、もっと長い間落ち込んでいたかと思います。
今回遺品整理を終えてみて、どれだけつらく悲しくても、遺品を片づけることは、これから前を向いて生きていくための重要なアクションなのだと実感しました。

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